大型二輪免許 悪戦苦闘日記

このブログは30年ぶりのリターンおじさんが、大型二輪免許の取得に向けて、悪戦苦闘した教習日記です

悪戦苦闘の教習日記(24/24)

卒業検定

 

いよいよ検定の日。思ったより緊張していません19時間も乗ったのですから。

 

検定受験者の集合時間は11時ですが、一時間前には到着するように、車で家を出ます。

教習所に着くまでに違反事故を起すとシャレにならないので、速度や一時停止などいつも以上に慎重に運転します。

 

集合時間までは主に二輪の教習風景を眺めたり、コース図をみてシミュレーションしたりで時間をつぶします。

 

検定の集合場所はいつもの二輪棟ではなく、本館の教習室。ここに入るのは、入所式以来です。あのときは、うつむきかげんで歩いていましたが、本日は卒業検定なので堂々と入ります。

 

私が入室したときには既に5名の方がいて、この日は計6名での検定となりました。11時ちょうどに教官も入室し、説明が始まります。

 

6名の受検者のうち大型二輪は3名。教官の指示で私は3番手となりました。順番は気にしないようにしていましたが、やはり1番手でなくてホッとしました。

 

そしてコース番号の発表となり、「先ほど教習所長から指示がありまして、本日は1番コースになりました」とのこと。

 

やはり水曜日は1番か。

 

いちおうコースは覚えており、シミュレーションも頭の中で何度かやっていましたが、一番の不安は一本橋を終えてからすぐに右に小回りして波状路のところ。ギアは1速のままでいいけど、右→左のウインカーを忘れたり、スタンディングのタイミングが遅くなりそう。

 

まあ今更ジタバタしても仕方ないと、自分に言い聞かせます。

 

その後、教官がコースの説明を注意点や過去の失敗事例も含めてかなり細かくしていただけたので、少し落ち着いてきます。

そして技能検定に関する一般的な注意事項も含めて、30分ほどで終了しました。

 

ちなみにこの教官は、8月にNAPS店頭で引き起こし体験を担当していたI教官で、検定用のゼッケンを配布するとき、なぜか私だけ名前を呼んで「〇〇さん、頑張って!」と言われました。

 

最年長だから、気を利かせたのかな。

 

その後、二輪棟に移動してプロテクターやゼッケンをつけて検定の時間を待ちますが、皆さん緊張感がMAXの様子がありあり。

こんなときは年の功でしょうか、彼らを見ていると逆に落ち着いてくる自分がいました。

 

しばらくして呼び出しがかかり、検定出発点に全員集合。

 

6名を、大型二輪の3名とその他二輪の3名の2班に分けて走ります。

検定員は2名一組。車であとを追いかけてきて、助手席の教官が審査員となります。

車の後席には、他の受検者が乗ります。

1番手の検定時には2番手の方が同乗し、2番手の検定時には3番手(私)が同乗し、3番手の検定時には2番手が再び同乗するとのこと。

 

私としては、コースの再確認や「検定員のつぶやき」が聞けるかもということで、良い仕組みだと思います。

でも1番手の方はかわいそうですね、同乗の機会がありませんから。

 

そしていよいよ1番手からスタート。出発地点でずっと見ていましたが、結構スムーズで一本橋スラロームも上手い。しかしクランクで「かなり速いなあ」と思っていたら、残念ながら途中でパイロンを倒してしまい、検定中止となってしまいました。

 

もう一組の1番手は中型二輪の方でしたが、坂道発進でアクセルを吹かしすぎたのか、単車が暴れてしまい転倒。オートバイは検定員が押し、受検者はトボトボ歩いて戻ってきました。

 

可哀想でとても見ていられませんでした。

 

つづいて2番手。私は検定車の後席に乗車し後方から拝見します。

こちらはノーミスと思えるほど上手で、期待していた「検定員のつぶやき」も聞けませんでした(笑)。

 

そしていよいよ私の番です。

 

落ち着いて、何度もやっているいつもどおりの手順で発進し、検定走行中には、目視の確認を「ゆっくりと大げさに」を心がけます。そして今まで教官から指摘されていたことを、コースの各所で思い出しながら走行しました。

 

懸案の課題については、

一本橋はたぶん7秒台。

スラロームもたぶん8秒近くかけて無事通過。

波状路はコツどおりに上手くでき6秒台を出せたと思います。

・S字はとくに不安なく通過しました。

・クランクでは1番手の人が頭をよぎり、慎重に低速で入ったもののヒヤッとした場面が1箇所だけありました。

 

ちなみに私はS字は2速クランクは1速と決めて練習していました。これは個人の好みですね。教官によるとクランクも2速でという方もいるようです。

 

急制動も後輪をロックさせたもののぎりぎりライン内におさまり、坂道発進も問題なく無事に完走!

 

前回のみきわめ時に、「完走すればほぼ合格」と言われていたので、じわじわと満足感が沸いてきました。

 

それでも、

・信号のある交差点の通過時に左右の確認をしなかったこと

・検定終盤に外周道路に右折で出る際、やや斜め直線気味になってしまったこと

・もちろん一本橋スラローム時間を守れなかったこと

これらがおそらく減点になるかなと思って検定車の横で待ちます。

 

すると検定員が車から降りてきて

一本橋早かったね(笑)、あと最後の右折をもっと丁寧に行かないとね(←やっぱりね)。

 

で、『合格!』。

 

本館のロビーで待っててね」

 

といわれ、ホットしました。

 

「信号通過のとき左右の確認を忘れたのですが」と聞いたら、「青信号だったからいいよ」と言い残して、検定車に乗り込んで行ってしまいました。

 

点数とか色々聞きたかったのですが、「卒業式で教えてくれるかな」と思いそのまま本館に向かいました。

 

卒業式は3名。私と大型2番手の兄さん、そして小型二輪の方です。

 

待っていた間になんとなく3人での雑談中、「私はこの年なので復習しまくりでしたよ、一本橋とか」といったら、若い兄さんから「復習ってなんですか?」の返しが。

 

そうですよね、順調なら「復習」の2文字を見ずに終わるのですよね(笑)。

 

そして卒業式。

 

とはいっても事務員の方が、合格証書と免許センターへの提出書類とアンケートを渡して、あっさりとおしまい。

私だけ、超過教習料金を10時間分事前入金していたので、差し引いた分の返金がありました。

 

所長からの訓示とかあるのかなと思っていたので、拍子抜けでした。

 

時計をみたら、まだ免許センターの締め切りに間に合いそうだったので、教官の皆さんへの合格報告挨拶もそこそこに教習所を出発。

 

免許センターで無事に手続きも済ませて、15時前には新しい免許をゲットしました!

 

 ちなみに免許センターでは視力などの適性検査と書類確認だけで、期待していた講習はありませんでした。もっと「脅かして」欲しかったです。こちらも拍子抜けです。

 

また免許の有効期間も、現有免許の有効期間に合わせるのではなく、本日から(ゴールドなので)5年後の期間となる平成35年になっていたのも、意外でした。

来年、元号が変ったら差し替え交換してくれるかな。

なんだか更新を忘れそうです。

 

ということで、私の大型二輪免許教習日記を終わります。最後まで読んでいただきました皆様、ありがとうございました。この日記のなかで、少しでも「引っかかった」ことがあれば、望外の喜びでございます。また感想やご質問などありましたら、コメントいただけますと幸いです。可能なかぎり返させていただきます。     (了)

 

(おまけ)大型二輪の免許を取得してから、3日後には早速大型バイクもゲットし、ツーリングなどを楽しんでいます。そしてこれからも安全運転を心がけるべく、府中の運転免許センターで開催されている、セーフティライディングスクールにできるだけ参加するようにしています。毎月第一・第三日曜日に実施され、費用は保険料200円のみと、教習所に支払った19時間分の料金を鑑みるに、なんともお徳です。

運転技術の向上とともに、安全運転への意識も啓発されるとても良い講習ですので、ご興味があれば警視庁のサイトから調べてみてください。